ギャスパー・ノエ について

最近どんな映画観た?という会話の中に意識して取り入れないようにする監督No1ことギャスパー・ノエ。挑発的且つあらゆる類のトラウマを生み出す天才。

 

始まりから主観視点で動くカメラ、あっさり主人公が死んだ後、ひたすら俯瞰視点で擬似臨死体験ができる新感覚トリップムービー。マジックマッシュルームのトリップワールドを音・映像・光と点滅で表現していて頭がいかれる3秒前。音楽をダフトパンクのトーマが担当、バックミュージックはLFOの名曲Freak

 

冒頭での会話
『死んだらどうなるんだろう。』
『無だよ。』
の通り死後の世界にストーリーは無い。
ボイド、という名の通りノエは“無”について表現したかった“だけ”なのかもしれない。
俺は俺のやり方で表現をする、という言葉の通りノエはノエを貫き通す。他者が入り込む隙なんて微塵も無い。

 

映画批評家前田有一さんはLIBERTINES創刊号(2010年、現在は廃刊)の中でノエ監督作品達を“感受性を破壊しかねない危険な作品群”と謳っていて、それを読んだ当時好奇心の塊みたいな生き物だった私はすぐさま飛びつき、無事ノックダウン。

 

フランスの有名ブランドデザイナー、アニエス・ベーも彼の作品に惚れ込み資金提供しているらしい。アニエスといえば…あんなにシンプルで気品溢れるデザイン、女性だよな…と思いつつ興味をそそられ生い立ちを調べたところ、なかなかぶっ飛んだ経歴の彼女。前衛的すぎる作家である彼がそれなりの規模の映画を撮り続けられるのは、彼女のおかげでもあるのか。

ありがとうアニエス・ベー。ありがとうギャスパー・ノエ

 

 

エンター・ザ・ボイド ディレクターズカット完全版 [Blu-ray]

エンター・ザ・ボイド ディレクターズカット完全版 [Blu-ray]

 

 

 


filmarksです。
https://filmarks.com/users/opan